アラ還女子のゆるゆるハイキング 主に関東近郊

いろいろあるけどすきを見て山を歩いています

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ニッコウキスゲを楽しむハイキング:関東近郊

尾瀬や車山・霧ヶ峰など高原に咲く花というイメージのニッコウキスゲ

この写真は写真ACよりお借りしました

実は、正式には「ゼンテイカ」という名前の、ワスレグサ属の多年草らしいです。国内では中部以北に比較的多く、西は近畿地方まで分布、山地だけでなく海岸のようなところにも咲くそう。亜高山帯の尾瀬や車山などでは初夏〜夏に咲く花のイメージがあるニッコウキスゲ、標高の低いところで咲くのなら少し早くお花が楽しめそうです。

今回も行ったことのある場所だけでなく行きたいところもリストアップしていきましたが、調べているうちに、高山ではない、身近な場所でもニッコウキスゲを楽しめる場所が意外と多いことを知りました。勉強になったのはいいのですが行ってみたいニッコウキスゲスポットが増えて悩ましい点も…。少しでもご参考になればうれしいです。

栃木県

日光市霧降高原 キスゲ平園地

日光エリアでニッコウキスゲの群落が楽しめるキスゲ平園地。かつては霧降高原スキー場だった場所ですが、今も刈り払いなどの手入れをしている「半自然草原」です。ニッコウキスゲの開花時期は6月中旬から7月とのことです。

www.kirifuri-kogen.jp

公共交通機関で行く場合は、JRか東武線の日光駅から東武バス「霧降高原」行き「霧降高原」バス停で下車( 4月1日~11月下旬運行)。バスの乗車時間は約30分と、戦場ヶ原に行くより少し近そうです。

www.tobu-bus.com

参考までに昨年夏の時刻表情報をリンクします(リンク先はpdfです)。

キスゲ平にはいくつか散策ルートがありますが、一番長い天空回廊往復コース(約90分)は小丸山の山頂まで階段でひたすら登るコースです。天空回廊だけでは物足りないなら近隣の大山や、丸山・赤薙山への登山道もありますよ。HPには地図だけでなく注意点のpdfもありますので、事前に情報をチェックしておきたいところです。

www.kirifuri-kogen.jp

霧降高原レストハウスは入場無料でレストランなどもあり、展示物で周辺の自然に関する情報もあるそうです。わからない花の名前などはスタッフの方にお尋ねしても。

また、キスゲ平より北のほうにある大笹牧場でもニッコウキスゲが咲くそうです。こちらの散策も楽しそうです。牧場は入場無料で、ジンギスカンや焼肉、ソフトクリームなどの販売も。大笹牧場までの路線バスはないものの、2024年の7月〜11月までの土日祝日には無料送迎バスも運行されていたそうです。今年もあるといいなと思います。

www.nikko-ozasa.jp

なお、どうやらこのエリアはヒルも出るようで、ニッコウキスゲの時期はちょっと注意が必要かもしれません。

うつのみや遺跡の広場

今回調べていたら、日光まで行かずに宇都宮駅から路線バスで行ける市営の公園でもニッコウキスゲが楽しめることを知りました。しかもニッコウキスゲは一万株も自生しているというではありませんか。

www.city.utsunomiya.lg.jp

昨年(2024年)の場合はGWくらいが見頃だったようです。

www.shimotsuke.co.jp

うつのみや遺跡の広場も入園無料、月曜日は休園(月曜が休日の場合は翌日) です。

公共交通機関で行く場合、JR宇都宮駅から関東バスの「楡木車庫」か「運転免許センター」行きで「聖山公園入り口」バス停下車。週末の本数は1時間に1本あるかないかです。

kantobus.info

また、JR日光線鶴田駅からは徒歩30〜40分のようです。鶴田駅利用でハイキングがてら行くのもありかもしれませんね(日光線は1時間に1本程度)。

宇都宮駅までJRで行く場合、我が家のある東京西部地域からなら休日お出かけパスがいい感じです。宇都宮駅はエリア外ですが、自治医大駅からの差額を出しても十分お得。休日お出かけパスは新幹線も乗車できますよ。

群馬県

尾瀬

尾瀬ニッコウキスゲが見頃となるのは7月中旬

oze-fnd.or.jp

公共交通機関でのアクセスは、乗り換えは多いものの本数も多いです。東京からなら新幹線で上毛高原駅、または在来線で沼田駅からバスで鳩待峠(戸倉乗り換え)または大清水まで。上毛高原駅から鳩待峠までバス乗車が2時間半程度あるのがネックですが、それでも行く価値はあると思います。私が以前行った時は新幹線利用の日帰りで6時間滞在できました。ニッコウキスゲの時期は過ぎていたものの、晩夏の景色も良かったですよ。

野反湖

野反湖ニッコウキスゲがきれいな場所。「ノゾリキスゲ」ともいわれるそうです。

www.rinya.maff.go.jp

公共交通機関でのアクセスは、JRの長野原草津口駅から野反湖行きバスで1時間16分程度。

www.town.nakanojo.gunma.jp

バス便は1日3便と日帰りはちょっと微妙そうですが、日光黄菅だけを見るならできなくもないかも…。野反湖にはキャンプ場があるそうです。また、途中の草津温泉なら宿泊の選択肢が増えそう。

赤城山(覚満淵)

赤城山の湿原、覚満淵でも少しですがニッコウキスゲが咲きます。以前はもっと咲いていたそうなのですが、シカの食害で数が減ってしまったそうです。私も以前見たとき(6月下旬でしたが、少し早めでした)も群生には程遠かったものの、ニッコウキスゲをみただけでテンション上がってしまいました。

アクセスはJRの前橋駅からバス「富士見温泉線・前橋赤城山線・富士見赤城山線」で「覚満淵入口」バス停下車。

kan-etsu.net

新幹線利用で東京駅から覚満淵入口バス停まで3時間強。十分日帰り圏内と思います。

ちなみに覚満淵近くにある赤城公園ビジターセンターは、2025年3月31日よりリニューアルのため閉鎖されます。そのため、ビジターセンターのトイレは使用できなくなりますが、覚満淵近くにもトイレはありますよ。以下をご参考に。

www.pref.gunma.jp

その他:たんばらラベンダーパーク

たんばらラベンダーパークでもニッコウキスゲが咲くそうですが、あまりにパークなのでご紹介はさらっと。アクセス沼田駅から迦葉山線のバスで「たんばらラベンダーパーク」バス停下車。土日祝と年末年始のみ運行、1日3往復です。

なお、近隣の鹿俣山などを巡るハイキングコースもありますが、玉原湿原以外は歩く人が少なく、またヒルやクマもでる地域のため、ちょっとお気軽には歩けなさそうで、なかなか歩くことができていません。

museum-tambara.com

埼玉県

観音山

なんと熊谷市の低山、観音山のふもとでニッコウキスゲが自生しているそうなんです。

www.kumagaya-bunkazai.jp

観音山近くにある龍泉寺のアクセスを見ると駅からタクシーとありますが、

yakuyoke-kaiun.jp

グーグル先生に聞いたら籠原駅か熊谷駅から熊谷市ゆうゆうバスの「さくら号」に乗車、「三尻宮島」バス停から徒歩14分、と教えていただきました。

www.city.kumagaya.lg.jp

開花時期は低地なためか、ゴールデンウィーク(GW)前後と少し早めにニッコウキスゲを楽しめそうです。

saitama-reien.com

山梨県・長野県

飯盛山

日本で一番標高の高いJR駅である野辺山駅から歩いて行ける飯盛山。下山は清里駅まで歩いていけるので、公共交通機関でハイキングを楽しんでいる私には便利すぎる山。山頂から八ヶ岳が間近で見られるのはもちろん、富士山の展望も最高です。

kiyosato.gr.jp

野辺山駅から飯盛山経由で清里駅に行くときの所要時間は約4時間。JRの駅が利用できるとはいえ小海線の本数は1時間半に1本程度と多くないので注意が必要です。

南牧村の観光チラシ(pdfです)によればニッコウキスゲが楽しめるのは6月下旬〜8月上旬とのこと。

バス便としては4月のGWごろから11月まで運行の清里ピクニックバスがありますので、こちらを利用して清里駅の隣の甲斐大泉駅近くの「パノラマの湯」に入浴もできますよ。

kiyosato.gr.jp

また、2024年には野辺山駅から、しし岩登山口までバスで移動できる「くるり野辺山」というバスもありましたが、今年も運行できるかはまだ不明です。

https://www.kuroiwasou.jp/images/688cf820cf868fe8e71bcf0b2013965e.pdf

長野県

霧ヶ峰・車山高原

もう有名すぎる霧ヶ峰や車山のニッコウキスゲ6月下旬から7月下旬が花の時期だそうです。このエリアはなんども歩いているものの、ニッコウキスゲに出会えたことは一度もありません涙。今年こそ!

shinshu.net

アクセスは車山なら茅野駅からバス。(以下のリンクは2024年の情報です)

www.city.chino.lg.jp

霧ヶ峰霧ヶ峰線・八島湿原線)なら上諏訪駅からバスです。以下のリンクではまだ時刻表は公開されていませんが、いずれ夏ダイヤがアップされると思います。

www.alpico.co.jp

高峰高原

浅間山の北にある高峰高原。標高2000mを超える高原で、ニッコウキスゲは7月に楽しめるそうです。

www.komoro-tour.jp

なんと新宿から高峰高原までの直行バスがあるそう。所要時間3時間というのも魅力です。また、佐久平駅からの路線バスもあるそうです。

takamine-resort.com

東京都

番外編:浅間山公園(ムサシノキスゲ

厳密にはニッコウキスゲではないのですが、仲間である「ムサシノキスゲ」が楽しめるのが、府中市にある「浅間山公園」。以前は多摩地区に多く自生していたムサシノキスゲも、今ではこの浅間山公園のみでしか見ることができないそう。貴重なお花、大切に鑑賞したいものです。

腕がイマイチでかわいく撮れていないですが

標高の高くない東京都内でもあり、開花時期はGW前後と早めです。この時期は可憐なキンランやギンランも楽しめるのも良いです。開花時期の週末はとても混み合いますので行くときは覚悟を決めます(笑)。また、「浅間山」というだけあって、天気のいい日には富士山を見ることもできます。

また、開花時期にはキスゲフェスティバル」も開催されます。今年(2025年)は4月26日~27日、5月3日~4日の 10:00~15:00に開催とのこと。以下はじゃらんの記事ですがご参考までに。

www.jalan.net

番外編その2:陣馬山

陣馬山の山頂にもニッコウキスゲらしい黄色いお花が咲いているらしいのですが、諸々詳細不明です。以下、ご参考までに。

www.yamareco.com

おまけ:宮城県

世界谷地(栗駒山

関東近郊ではないものの、行ってみたい場所の世界谷地。栗駒山山麓にあり、初夏から秋にかけて、水芭蕉ニッコウキスゲレンゲツツジをはじめとした花々が楽しめるそうです。 「世界谷地」とは広い湿原という意味なんですって。

コロナ以前は、ニッコウキスゲの咲く6月には、新幹線のくりこま高原駅から世界谷地へのシャトルバスも運行されていました。実は一度行こうとしたものの、平日やっと休めたと思ったらバスが運休(涙)。その後栗駒山には登ったものの、入山は岩手側の須川温泉口からで、宮城側の栗原市方面には未だに行ったことがないのです。

そのシャトルバス、近年の運行の状況は不明です。情報がわかり次第アップしていきますね。現時点では以下に栗原市観光物産協会へのリンクを貼っておきます。

visit-kurihara.travel

なお「ふるさと緑の道」を歩くことでバス停から、4時間ほど歩いて行くこともできるようですが、ちょっと長すぎるかも? 以下リンクの「ふるさと緑の道 コース10」が相当しますが、このエリアは2008年(平成20年) 岩手・宮城内陸地震の影響が大きかったところで、現在遊歩道が通行できるかは不明です。もし歩かれる方は最新情報をチェックしてくださいね。

www.pref.miyagi.jp

おわりに:歩く際のちょっとした注意

今回紹介した山は低山から高山に近い山まで様々です。標高高めの場所も飯盛山霧ヶ峰、霧降高原など比較的初心者にやさしい場所をピックアップしているとはいえ、平地より気温が低いですし、標高の高い場所は天気の急変(雷など)の心配も。防寒着がわりのレインスーツをはじめ、しっかりとした装備の方が安心です。もちろん天候次第では行動中止などの判断も必要です。以下もご参考になればうれしいです。

kumamori-hike.com

なお、情報は執筆時(2025年3月)の情報です。ご利用の際は最新情報をチェックしてくださいね。

 

 

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