せっかく群馬のお得な切符の情報をアップしたので、今回も群馬の紅葉の名所を。
群馬の山といえば上毛三山。特に赤城山、榛名山は初心者でも手軽に歩けるルートが多く紅葉もきれいですが、さらにもう少しゆるい道で紅葉を見たいと思う時は、赤城自然園もいいですよ。
公共交通機関で赤城自然園に行くには
まずはJR渋川駅を目指します。東京方面からならまずは高崎駅に行き、上越線か吾妻線に乗ります。吾妻線は新前橋駅で乗り換える事が多いです。
赤城自然園に行くバスは渋川駅から出ています。
渋川駅までは週末お出かけパスの利用で交通費を抑えられますよ。例えば新宿からなら往復で600円程度やすくなります。詳細は以下の記事もご参考に。
例えば、新宿発6:25発の埼京線にのり、赤羽で6:50発の高崎行きに乗り換えれば高崎駅8:31着。高崎発8:53の吾妻線に乗り換えれば渋川駅に9:19着。
渋川駅からの9:35発のバスに間に合います。
入園料が必要ですよ。なぜなら…
赤城自然園は入園料1000円なのですが、これは園内の環境を守るための費用。最初は高いなぁ、と思ったものの、実際に中を歩いたら、この環境を長く残すためには決して高くないと感じました。国や自治体ではなく、企業がこのような広大な公園を運営する例は多くありませんから(企業立公園というそうです)。なお、セゾンカードやUCカードをお持ちなら半額の500円で入園できますよ。ちなみに駐車場は無料とのことです。
赤城自然園の歴史
せっかくなので赤城自然園の歴史も少し見てみます。1970年代、当時の西武セゾングループがゴルフ場などのリゾート開発を目的に赤城山麓に土地を所得したところからはじまります。
1980年代には、小説家の辻井喬としても知られる堤清二氏により「人間活動と自然の平和的共存」をうたい整備が進められた赤城自然園。その後西友に資産が移管されますが、その後西友は外資のウォルマート傘下になります。そして採算の取れない赤城自然園は2009年に閉園されてしまったのです。これは知りませんでした!
しかし、閉園時に解雇された従業員の方が無報酬で細々と手入れを続けながらスポンサーを探した結果、クレディセゾンが運営会社として名乗りをあげました。そして2010年に再開園となったのです。
かつては開園期間が限定されていましたが、今では春から秋は火曜日以外の毎日、冬も週末のみですが開園しています。渋川駅からのバスも運行されるようになり、私のような車なしのアラ還でも気軽に行けるようになりました。
赤城自然園の環境・施設
もともとマツやスギの雑木林だった場所に作られた同園、今では地元の植生・自然多様性を生かした森に再生、整備されています。
人工的に作られた森とはいえ、この地域の植生や環境にもとづき整備された園内は、もともとこんな森だったのかしらと思えるほど自然です。この地域は冬でも降雪は決して多くないのですが、雪景色の赤城自然園もきっときれいなはず。また赤城自然園の標高は600〜700m程度で、真夏でも涼しい!というほどではないものの、この辺は群馬にしては比較的暑くない地域で、また、森の中でもあり、都心に比べればはるかに涼しく感じると思います。
現在、入園者が歩けるエリアは60ha。園内1周は約2時間(公式HPより)。写真を撮ったり植物などを観察すれば、もう少し時間がかかる場合もあるかもしれません。
園内に売店はありますが、基本的にお弁当などは売っていません。園内で昼食を食べる場合は途中の乗り換え時、高崎駅や渋川駅などで購入したほうが良さそう。(渋川駅前のコンビニはちょっと歩きます。ロータリーのニューデイズでおにぎりくらいは購入できますが)
売店にはクッキーのようなお菓子なら購入できて、飲料の自販機もあります。また、週末にキッチンカーが来る場合もありますので、事前に情報をチェックしてくださいね。
園内を歩いてみる
春にはシャクナゲ園もいいのだけど、今は紅葉を見たい時期ですから、しばふ広場を目指します。
しばふ広場にはベンチがたくさんあるのでおしゃべりしながら昼食やおやつを食べる来園者も多いです。春の新緑の時期も良さそう。でも一つ注意していただきたいのは、園内は禁酒・禁煙です。お花見の時期に酒盛りをしたいと思っても、ぐっと我慢です。
園内の案内板で植物の勉強をしながら
傾斜はほとんどないのでスニーカーでも安心。ただ、園内にあずまやなどの建屋がたくさんあるわけではないので、万が一の天候急変に備えて雨具があると安心ですよ。
紅葉と青空を楽しみながらヤマツツジの小道を歩くと三角点がありました。山頂に来たみたい。ツツジの時期にも来たいエリアです。
季節の花を見ながら歩くとあっという間に時間が過ぎていきます。
昆虫が苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレと自販機がありますので、休憩がてら立ち寄っても。また、天候次第では雨宿りもできますよ。
途中、木道で保護されたエリアも
森の遊び場には樹上小屋があります。大人でも、こういう場所は楽しいものですね。
おしゃれな椅子のある広場があったり。
天気が良ければ、見晴台から榛名山が望めますよ。
紅葉の時期は道も混むことが多いので、お帰りは余裕を持った方が安心かもしれません。
春から秋にはキャンプも
なお、5月から11月の間であれば、園内のキャンプ場で宿泊もできるそうです。利用したことはないのですが、気になっています。
シャワーや売店などの設備はなく、トイレや水場などの最小限の設備となっているそう。自然を感じられるキャンプが楽しめそうです。
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