数年前より半月板を痛めた状態が続いています。現在、完治とまでは行きませんが、膝を守るよう気をつけることでほぼ問題なく日常生活が過ごせています。ハイキングは以前のようにはできませんが、高尾山口駅から景信山くらいまでは歩けるまでに回復しています。
一時期は本当に膝の痛みがひどく、杖なしでは歩けなくて、もう二度と山歩きができないのかとがっかりしました。そんな時にネットで探した経験談をみつけ、治ったり折り合いをつけている方々がいらっしゃることを知り、いつかはなんとかなるかもと勇気付けられたのです。
私も、同じようにどなたかのお役にたてればと思い、経験談をアップします。時系列に沿って起きたことをつらつらと書きますのでいつも以上にオチがなかったりしますが、こんな事例もあるという記録としてみていただければと思います。
- 転倒後数日後に膝がつるような感じ、からの違和感
- とうとう歩くのが困難に
- マッサージで劇的に痛みが取れ、自宅のリハビリで回復
- 最終的なMRIの診断はやはり
- ハイキング復活は2ヶ月後から
- そして今:大体治っているけど完全ではなく
- 今後の課題
転倒後数日後に膝がつるような感じ、からの違和感
ある日のこと、階段で転倒。主に頭を打ったので病院で念のため検査をすると異常はなし。足は打撲程度でこの時は普通に歩けました。(この時の転倒が膝に影響したかどうかわかりませんが、直近のことですので記しておきます)
それから10日ほど経った時、正座したあとに立ったところ右膝が伸びて動かず、右膝の外側が痛くなりました。その後治ったり痛みが出たりを繰り返し、ひどい時は杖なしでは歩けないほどになったため、近所にある整形外科のクリニックで見てもらうことにしました。
そのクリニックではおじいちゃん先生が診察してくださり、レントゲンを取り、見ていただいた結果、膝の骨は若干変形しているものの痛みの原因は不明とのことで、飲み薬とぬり薬の痛み止めで様子を見ましょう、となりました。ぬり薬をつけるとじきに痛みは和らぎ、その後4日後までは杖なしで歩けるようになりました。
実はこのクリニックのリハビリ室で包帯を巻いてもらった時、リハビリ室の先生(理学療法士さんでしょうか)が小さな声で、「半月板の損傷かもしれないので、もっと専門性の高い病院に行ったほうがいいかも」とおっしゃったのです。その時は連休直前のタイミングでもあり、連休明けに病院に行けるよう、病院を探しておこうと考えました。
とうとう歩くのが困難に
しかし連休中にで実家に帰ったとき、1回しゃがんだあとに立ち上がったら違和感を覚え、これをきっかけに階段を下る際に膝に強い痛みが繰り返し出るようになり、とうとう杖なしでの歩行は困難になりました。
そこで連休中に半月板損傷を専門とする病院がないか調べたところ、公共交通機関で15分くらいの場所に、スポーツでの損傷を含めて膝専門の先生がいそうな病院がありました。そして連休が明けた日にその病院に行きました。やはり、まずレントゲンを撮りましたが最初の病院での診断と同様、異常は見つからないとのこと。そこでこちらの先生は、半月板損傷の可能性があるとおっしゃり、翌週MRIを取ることになりました。ただ、MRIの結果で半月板が損傷していたとしても基本的には手術せず、リハビリで2~3ヶ月様子を見ることになるでしょう、との説明を受けました。
マッサージで劇的に痛みが取れ、自宅のリハビリで回復
MRI撮影の翌週、病院に結果を聞きに行くと、半月板含め大きな異常はないとの診断でした。小さな異常としては膝に少し水が溜まっているけど治療などをする程度では無い、といった程度でした。
痛い部分は自分でマッサージすると緩和できるとのことで、先生が見本として右膝外側をマッサージすると痛みが大幅に回復。即効性にびっくりしました。この時にマッサージの仕方とともにリハビリ法を教えていただき、リハビリは朝晩、マッサージは痛みが出た時にやっていきました。また、先生はこの時膝は多少痛くても頑張って伸ばしてくださいともおっしゃっていました。(膝は今も完全に花ばしていませんが、この時はもっと曲がっていないと痛みを感じていました)
この時習ったマッサージやリハビリ法は、こちらの本に掲載されているような方法でした。リハビリは主に大腿四頭筋などの軽い筋トレとふくらはぎを伸ばすストレッチです。ともに足を伸ばして床に座って行う、負荷の少ないものです。
病院帰りに立ったまま試しにひざを軽く曲げてみたらまだ痛みが出たので、帰宅後頑張って伸ばし、痛みは塗り薬で対処しました。ただ、これ以降以降ほとんど塗り薬は使わずに過ごせました。
翌日、家の中ではほぼ普通に歩けましたが、外を歩くのはまだこわごわ、ゆっくりでした。でも歩いて数分のスーパーまではなんとか行くことができていました。
さらに翌日はほぼ普通に歩けるようになり、リハビリの効果か右の太ももが1週間程度強い筋肉痛になりました。その後は、主に駅の階段などでつるがしましたが、マッサージである程度回復したので様子を見ました。
さらに1週間後にはストックを使い、マッサージをしながら2万歩まで歩けるように。以降1日1万歩程度歩けるまでに回復できました。
最終的なMRIの診断はやはり
最初の通院から1ヶ月後(リハビリの説明から2週間後)に通院。MRIを再度見たところ、半月板の切れ端が右膝の外側後ろにありそうで、これが痛みなどの原因の可能性があると言われました。手術で取れるがそこまでしなくてもいいのではないか、というのが先生の見立てでした。切れ端の引っかかりが取れる可能性は低いが、切れ端が取れて吸収されれば引っかかりがなくなることもあるかもしれない、日常でしゃがみこまないようにと教えていただきました。
この時、この膝の状態で山歩きをしていいかどうか聞いたところ「痛みが気にならなければしてもいいです。半月板損傷といっても半月板は軟骨のようなもので、骨折や筋の断裂などとは違い、今は痛いだけの現象だから」とおっしゃったのです。一度は無理かと思った山歩きですが、復活できそうとわかりホッとしました。
また、以降の通院は原則不要とのことで、リハビリや痛みが出た時のマッサージを自宅で継続しました。リハビリについては病院で行うか自宅で行うかを聞かれ、自宅で行うことにしました。山歩き復活のため、でもこれ以上膝を痛めないよう、負担の大きくない程度に頑張りました。
この時の病院の適切なご対応のおかげで、半月板損傷もなんとか回復できたと思っています。また、最初の病院で「別の病院に」となかなか勇気のいるアドバイスをくださった先生にも感謝しています。
ハイキング復活は2ヶ月後から
痛みは多少残っても歩くことはできるようになり、ハイキングを少しづつ復活させました。
こんな感じの場所を歩けたという記録です。
・20日後:距離3km、累積標高差(登り下り)約60m
・50日後(概ね1ヶ月半経過):12km、200m(羽村草花丘陵など)
・120日後(4ヶ月後):9km、300m(鎌倉アルプス程度)
・180日後(半年後):8km、450m(高尾山:ケーブルカーなしでの標高差に相当)
・240日後(8ヶ月後):10km、750m(高尾山〜小仏城山程度)このくらいからストックを使わずに歩くことも増えました。
・330日後(11ヶ月後)。:9km、1000m (丹沢の大山:ケーブルカーなしでの標高差に相当)
半年後には高尾山程度のハイキングならできるまでに復活しました。
そして今:大体治っているけど完全ではなく
1年以上経った今は、日常生活は概ね問題なく過ごせています。痛みや違和感が出た時は、リハビリの時に行った運動や、マッサージをするようにしています。ハイキングなども膝の調子が良ければストックを持たずに行くこともできるようになりました。
ただし以下の状況は今も変わりなく、気をつけて生活している感じです。
・正座は出来ません。正確には、もしかしたらできるかもしれないけど、正座することでまた膝が悪化したら困るのでしない、というのが正確なところです。
・たまに痛みが出たり、軽くつる感じは出る。そんな時はマッサージやリハビリの運動をして対処しています。
・就寝時などに膝を完全に伸ばすと痛いので、膝の下に「足枕」のようなものを置くようにしています。
・今は、以前ほど長い距離(1日に20km以上)などの登山はしないように心がけています。せいぜい12kmくらい。膝の負担も考え、無理をしなくて済む距離に抑えています。
・歩くスピードはかなり遅くなりました。特に下山にはまだ時間がかかっています。
今後の課題
なるべく膝への負担が減るような体づくり、と言うほど大げさでは無いのですが、基本的にはダイエットと筋トレです。でもがっつりできるタイプではないので少しづつ継続していきたいと思っています。
・体重を減らし、ひざにかかる負担も減らしたい
・太ももの筋力をつけてひざを守るような体にしたい
・右ひざをかばうことで左ひざにも負担がかかるようになっているので、その点も気をつける
そのために日頃のスキマ時間にウォーキングやスロージョギング、ストレッチや筋トレなどを続けることに加えて、無理のないレベルのハイキングも続けたいと思います。
なお、この記事はあくまでも私の体験談ですので、もし膝に違和感などがありましたら、まずは専門の病院にご相談くださいね。私の経験からは、病院に行くならなるべくひざに詳しい先生を探して行った方が、適切な診断をしていただけるような気がします。
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