アラ還女子のゆるゆるハイキング 主に関東近郊

いろいろあるけどすきを見て山を歩いています

当ブログには一部広告を含みます

アラ還女子、ハイキングをはじめたきっかけ

はじめまして。アラ還女子のくまもりです。東京在住です。

10数年前より独学でハイキングをはじめ、家から比較的行きやすい高尾や奥多摩などをメインに歩いています。(なので、ハイキングを始めた頃はまだアラ還ではありませんでした)

高尾山の山頂からの富士山と相模湖


学生時代はほとんど運動をしたことがない私がハイキングをはじめたわけは、10数年前の病気をきっかけに、お医者さんから歩くことを勧められたから。最初は近場を散歩していましたが、徐々に標高の高い山を歩くようになりました。

仕事や家庭もあり、主に日帰りで公共交通機関を利用して山歩きを楽しんでいます。

以前は富士山やアルプスの山を歩くこともありましたが、数年前に膝の半月板を損傷してからはペースを落としてゆるくハイキングを楽しんでいます。

仙丈ケ岳を歩いた時の景色です。アラフィフぐらいの時に歩きました

 

還暦が射程圏内になり、体力低下も気になるお年頃ですが、それでも歩ける範囲で山を楽しめればと思う今日この頃です。

私のように運動経験がなく、年齢とともにさらに体力が落ちていても山頂などからの素敵な景色を楽しめることを知っていただきたいと思い、ブログをはじめました。

同年代のアラ還女子などに私が一人で山を歩いている話しをすると、山を歩きたいけどちょっとこわい、とおっしゃることが意外と多いのです。それで、山を歩きたいと思っているけど踏み出せない方々に、私の小さな経験が少しでもご参考になればうれしく思います。

よろしくお願いします。

 

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ハイキングの交通費問題:青春18きっぷと北海道・東日本パス、どちらにする? その2

普段ハイキングに行くときはほぼ公共交通機関利用の私、今までは青春18きっぷ販が利用できる期間は普通列車で行ける範囲で、日帰りプチ遠征を楽しんでいました。

前回の記事で、2024年冬から青春18きっぷの使用ルールが変更になったことで、今までのような遠征ができなくなることを知り、その代わりに北海道・東日本パスを利用したらどうかしら?とシミュレーションしてみました。(タイトルでは「どちらにする?」なんてしていますが、今回は主に北海道・東日本パスの内容です)

kumamori-hike.com

青春18きっぷと北海道・東日本パスのおさらい:どう違うの?

今までは期間内5日間なら、使用する日は自由に選ぶことができ、複数人でのシェアも可能だった(同日・同行程の場合)青春18きっぷ。今季(2024年冬)からシェア不可、連続する3日間もしくは5日間使用となりました。全国のJR普通列車が乗車できること変わりありません。

青春18きっぷの概要(2024年冬から)◆

日数・料金

3日間用(連続する3日間):1万円(3333/日)

5日間用(連続する5日間):12050円(2410/日)

利用期間

20241210日~2025110

乗車可能な電車・エリア

全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRTバス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリー

一方、北海道・東日本パスの場合は連続使用ですが、期間が7日間と長いことと、JR北海道JR東日本エリア内限定で普通列車(原則)に乗車できることが18きっぷと大きく異なるところ。エリアは限定ですが、使用日数はより長く、金額は5日用より700円ほど安いのが18きっぷよりいい点です。

◆ 北海道・東日本パスの概要(2024年冬現在)◆

日数・料金

連続する7日間、11,330円(1671/日)

利用期間

20241210日~2025110日。

乗車可能な電車・エリア

JR北海道線、JR東日本線。あと第三セクター系の青い森鉄道線いわて銀河鉄道線及び北越急行線の普通列車(快速含む)普通車自由席及びBRT

 

JR東日本の路線図は、以下のリンクを見てくださいね。

www.jreast.co.jp

前回のブログでは、北海道・東日本パスを使って7日間の有効期間内で3日間日帰りハイキングができると仮定してシミュレーションをしました。(発駅は新宿駅想定)

でも、年末年始で7日間使うなら、JRを利用して実家に帰省する際の交通費にも活用できそうです。

そこで例えば、あくまでもシミュレーションですが、今年の年末年始の山歩きや旅行の計画を考えてみました。家族の休み期間もあるので、実際にこの通りに行けるかはわかりませんが…

これだと普通運賃が25%割引くらいになります。

実家がもう少し遠ければその分利用できる日も増えます。例えば宇都宮が実家で12/30〜1/2まで実家に行くなら往復4000円。運賃35%引程度になりそうです。

北海道・東日本パスの2日利用で元を取るなら

今の時期、首都圏中心で東日本エリアで遠くに行くと雪山になってしまいます。スキーやスノーシューツアー、または温泉に入ったり観光などの利用になりそうです。一泊できれば選択肢も広がるのですが。雪山でスノーシューなどにご興味があれば、スキー場でレンタルできるところでチャレンジするのもいいかもしれません。

片道3410円(往復6820円)のエリア

🔹富士見(新宿発5:16、富士見着8:36)

富士見駅から近い山は入笠山。バスで富士見パノラマリゾートに行き、ロープウェイで登山口まで行けます。やはりこの時期は雪山ですが、富士見パノラマリゾートでスノーシューがレンタルでき、初心者でも比較的行きやすいと思います。

ロープウェイを降りただけですでに八ヶ岳の絶景

山頂からの360度の景色が最高ですが、雪山経験のない方は、山頂を目指すには経験者同行がオススメです(私は単独で始めましたが、できればスクールなどで習った方がいいと思います)。山頂を目指さなくても、入笠湿原を歩くだけでも楽しいですよ。もちろんハイキングだけでなく、もちろん普通にスキーしても。

富士見パノラマリゾートのロープウェイはもちろん有料ですが、富士見駅から無料の送迎バスが出ていてありがたいです。

www.fujimipanorama.com

時刻表は上のリンクにもありますが、富士見駅から富士見パノラマリゾートまでは9:15と10:00発。(所要時間約10分)新宿を5:44に出れば9:10に富士見駅着、6:15に出れば9:51着です。ちなみに帰りは富士見パノラマリゾート発が15:00と17:00の2便です。

なんと、ふるさと納税でリフトやゴンドラ利用券をいただけるんですね!

🔹茅野(新宿発5:16、茅野着8:48)

茅野駅からはバスとロープウェイで北横岳や

www.kitayatu.jp

バスで車山高原に行けます。いずれもスキー場内でスノーシューがレンタルできます。車山にはスノーシューのツアーもありますが、バス到着時間とツアーの時間は要チェック(開始時間に間に合わないかもしれません)。。

winter.kurumayama-skypark.com

茅野駅からのバス時刻表・運賃はこちらから。

www.alpico.co.jp

北横岳方面に行く場合、バスは9:20茅野駅発、北横岳ロープウェイ10:19着(その後ロープウェイに乗車)。

北横岳は山頂に行くのは難しそうなら、坪庭付近を歩くだけでも十分楽しいと思います。天気さえ良ければ、八ヶ岳ブルーをバックに北アルプス南アルプスなどの展望が楽しめますよ。

坪庭のちょっと高くなったところからロープウェイ駅を振り返って

車山方面なら9:25茅野駅発のバスで、車山高原10:23着。実は雪の車山は少し遠そうで、今まで行ったことがありませんでした。この時間なら入笠山とさほどスタート時間が変わらない気もしますので、今年はチャレンジしてみたいです。

いずれも茅野駅で30分近く待ちますが、この後の電車は茅野駅9:23着なのでやはり始発で来た方が無難そうです。

🔹越後湯沢(新宿発4:44、越後湯沢着9:00)

今の時期、日帰りスキーなら越後湯沢も良さそうです。始発なら意外と早く着くのですね。9時着なら準備して滑り始めが10時過ぎ、午後早めに上がってお土産を見たりぽんしゅ館で利き酒も楽しめそう。始発が難しければ新宿発6:16、越後湯沢着10:15でも十分遊べそうです。

ちなみに水上以北の上越線は著しく本数が減るのでお帰り時間は注意が必要。水上行きの終電は17:52越後湯沢駅発、水上着18:34、新宿着22:07です。乗り遅れたら新幹線で脱出するしかなさそうです。ひとまず水上駅まで脱出しておいて、温泉入るのもいいかもしれません。

 

水上にさえくれば列車本数も増えますので、途中下車して温泉に入るのも良さそうです。水上に途中下車をした場合、水上発19:31なら新宿着22:40、水上発20:16で23:31新宿着ですよ。

 

水上から前橋・高崎方面の電車は最終が21:13(高崎着22:20)。高崎から東京方面の最終は22:33発の上野・新宿ライン(上野着0:14)がありますので、高崎線沿線の方ならこれで帰ることもできそう。

片道3740円(往復7480円)のエリア

🔹新宿上諏訪3740円(往復7480円)

この時期に上諏訪なら観光でしょうか。酒蔵めぐりに、温泉となかなか魅力的です。

www.suwa-tourism.jp

以前、夏ではありますが、八島湿原に行った時はバスで上諏訪駅まで帰り、その後酒蔵めぐりを楽しみました。

夏なら初心者でも比較的歩きやすい車山


時間の関係で全部は巡れませんでしたが、甲州街道沿いの500mの範囲に「諏訪五蔵」が密集しているので回りやすいですよ。麗人酒蔵ではクラフトビールも作っているので、日本酒が苦手な方も楽しめるかと思います。

www.reijin.com

 

今回その1とその2で北海道・東日本パスを利用した際のシミュレーションをしてみました。この冬に青春18きっぷを使うか、北海道・東日本パスを使うかはまだ悩み中ですが、使用したらその使い勝手などをアップできたらと思います。

 

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ハイキングの交通費問題:青春18きっぷと北海道・東日本パス、どちらにする? その1

私のハイキングはほぼ公共交通機関利用です。ちょっと遠出をするときには年末年始・春・夏に利用できる青春18きっぷを利用していましたが、今年の冬からは使い勝手が随分変わってしまいます。

また、JR東日本エリアでは18きっぷに近い感覚で使用できる「北海道・東日本パス」も利用できます。また、主に首都圏エリアになってしまいますが、「休日おでかけパス」も活用できます。

休日おでかけパスの活用、群馬方面については以前記事にしました。

kumamori-hike.com

そこで今回は、今年の年末年始休暇に私のライフスタイルでは18きっぷがいいのか北海道・東日本パスのどちらが使いやすいのか、少し考えてみました。

 

 

青春18きっぷ:どう変わったの?

まず、青春18きっぷがどう変わったかについて。

www.jreast.co.jp

今までは期間内5日間なら、使用する日は連続していなくても良くて、自由に選ぶことができました。今季(2024年12月)以降の18きっぷは、有効期間内の連続する3日間(または5日間)で使用する必要があります。また、今までは同日・同ルートなら複数名でシェアして乗車できたものが、今回から一人しか使用できないことに(厳しい!)。

その代わり、自動改札が使えるようになりました。今までは有人の窓口経由で駅に入出場しなければならず、地味に時間がかかっていたのが解消されます。

青春18きっぷの概要

青春18きっぷの概要(2024年冬から)◆

日数・料金

3日間用(連続する3日間):1万円(3333/日)

5日間用(連続する5日間):12050円(2410/日)

利用期間

20241210日~2025110

乗車可能な電車・エリア

全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRTバス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリー

 

私の現在のライフスタイルでは、宿泊での山歩きはせいぜい1泊程度、できれば日帰りにしたいので連続3日とか5日はちょっと厳しいんですよね…。

連続でお出かけできるかたなら、以下の記事が参考になると思います。

以下は昨年の記事。東京駅から1日で移動できるのは北限は青森、西限は山口のようです。

financial-field.com

以下のプランは四国方面。新しい18きっぷを基にしたプランです。1日目と3日目はほとんど移動になりますが…。

news.yahoo.co.jp

実は相当前、九州方面に18きっぷで行ったことがあるのです。当時は大垣行きの夜行列車もあったので、九州まで行くことができました。でも移動の翌日は疲れすぎちゃって一日寝ていました(笑)。私の体力では現実的ではないのかもしれません。

北海道・東日本パス:実は今まで使ったことがなかったけど

でも実際私が行く山を考えたら、関東甲信越がメインということに気づいたわけです。そこで、新しい18きっぷと同様に連続の日数利用でシェアできないとはいえ、期間が7日間と長く、JR東日本JR北海道エリアなら乗り放題の、北海道・東日本パスはどうかしら?と思ったのです。今までは18きっぷばかり使っていて、ほぼ使ったことがなかったのですが、今季から18きっぷと条件が似てきた気もしますので、実際はどうかみてみます。

www.jreast.co.jp

北海道・東日本パスの概要

期間内連続で使う必要があるのは18きっぷと同じですが、期間が7日間と長く18きっぷよりは使い勝手が良さそう。エリアが18きっぷより狭いけど首都圏からの日帰り勢の私には影響は小さいです。金額は18きっぷの5日分(12050円(2410/日))より700円程度お安いのもポイントが高いです。

◆ 北海道・東日本パスの概要(2024年冬現在)◆

日数・料金

連続する7日間、11,330円(1671/日)

利用期間

20241210日~2025110日。おお、18きっぷと同じではありませんか。

乗車可能な電車・エリア

JR北海道線、JR東日本線。あと第三セクター系の青い森鉄道線いわて銀河鉄道線及び北越急行線の普通列車(快速含む)普通車自由席及びBRT

 

1日当たりの金額が約1700円というのはなかなか魅力的。片道850円で7日間乗れれば元が取れる計算です。

私のライフスタイルではさすがに連続で7日はきびしいかもしれませんが、7日間全てではなく、数日の利用、つまり連続する7日間全て使用しなくてもお得に乗れないかしら?と考えて、シミュレーションしてみました。

3日乗車できる場合

1日あたり3776円(片道1888円)、片道1980円のエリアを3回(往復3960円)行ければ元が取れそうです。山歩きをしない日は、私の場合は近場でのお買い物などで消化できたらいいなと思います。今回、仮に新宿起点として1980円で行けるエリアで行けるハイキングコースをみてみました(山歩き時間や列車乗車時間は考慮せず)。地名の後は2024年12月時点のダイヤでの始発で行った場合の発着時刻です。

片道1980円(往復3960円)のエリア

🔹高崎(新宿発4:44、高崎着6:55)榛名山:登山口までバス

新宿から新幹線を使わなくても2時間ちょっとで行ける高崎、ちょっと良さげです。とはいえ榛名山はもう雪のシーズンなので、群馬八幡駅(新宿発4:44、群馬八幡着7:37)まで足を伸ばして高崎自然歩道を歩くのもいいかもしれません。少林山達磨寺(群馬八幡から徒歩20分)から山名八幡宮まで全長約22km、5時間20分のロングコースですが、群馬八幡駅から白衣観音までなら2時間半程度。

www.city.takasaki.gunma.jp

白衣観音からは高崎駅までバス便がありますよ。(観音山線です)

www.city.takasaki.gunma.jp

山名八幡宮は本殿などが文化財でもあり、境内にはおしゃれなカフェやパン屋さんなどもあるので、ここまで歩けたらいいなと思いますが、私の足では厳しそう。

 

🔹前橋(新宿発4:44、前橋着7:17)赤城山:登山口までバス

赤城山も雪山のシーズン(アイゼンなど、相応の装備が必要です)。ワカサギ釣りにはまだちょっと早いかも。

7:17前橋着なら7:32発の赤城山行バスに乗車でき、赤城ビジターセンターには8:55着です。kan-etsu.net

 

🔹宇都宮(新宿発4:44、宇都宮着6:53)

駅から行ける山でパッとしたところが思い浮かばなくて(すみません)八幡山宇都宮城址あたりを歩いて餃子食べて帰る感じでしょうか。

tochikan.com

栃木方面は、足利にはいい低山がたくさんありますし、冬は日光などのスノーハイキングなら私でも行けそうですが、東武線が断然お安いんです。(例えば、新宿から全てJRの場合1980円、久喜から足利市まで東武線利用で1392円)そのため、北海道・東日本パスや18きっぷのメリットが生かせない感じがしますので、余ったきっぷの消費でもなければなかなか厳しそうです。

 

🔹浜金谷(新宿発5:00、浜金谷着7:35)

鋸山は、関東ふれあいの道千葉県コース26番の「東京湾を望む道」ならちょっと長めのルートになりますが(歩行時間4時間半程度)

www.pref.chiba.lg.jp

半日(1〜2時間半:ルートによる)程度のルートもありますよ。

nokogiriyama.jp

下山後は有名なばんやさすけ食堂などでアジフライ、でもいつも混んでるので行列覚悟で。駅から徒歩5分程度のかぢや旅館では日帰り入浴もありますよ。

🔹湯河原(新宿発4:43、湯河原着6:38)

2時間半程度で歩ける幕山があります。梅がきれいなところですが、まだ少し早いかも。もちろん温泉も楽しめますよ。

www.yugawara.or.jp

🔹熱海(新宿発4:43、熱海着6:45)

JR東日本における東海道線の最西端は熱海駅。熱海も十国峠(登山口までバス)などのハイキングコースがあります。緩めのコースをサクッと歩いて温泉入って海鮮楽しんで帰るのもいいかもしれません。

www.igaitoatami.com

🔹勝沼ぶどう郷駅(新宿発5:16、勝沼ぶどう郷着7:17)

中央線の勝沼ぶどう郷駅に近いのは甲州高尾山。以下の地図は大滝不動尊前宮からのルートが紹介されています。勝沼ぶどう郷駅から大滝不動尊前宮までは登り35分、下り25分くらいです。

yamanashi-hiking100.jp

勝沼には大日影トンネルを通るフットパス(リンクは地図のpdfです)もあるので、こちらの方がゆるゆる歩けて、途中のワイナリーを巡ったり、ぶどうの丘で温泉に入るのもいいかもしれません。

片道2200円(往復4400円)のエリア

🔹岩井駅(新宿発5:00、岩井着7:43)

富山(とみさん)は駅から駅まで歩いて2時間半。天皇陛下雅子さま愛子さまと一緒に歩いたお山です。ちょっと遠回りになりますが、道の駅・富楽里とみやまで海の幸を楽しんだり、お土産も購入できますよ。

www.mboso-etoko.jp

片道2310円(往復4620円)のエリア

🔹渋川(新宿発4:44、渋川着7:37)

榛名山子持山渋川駅からアクセスできますが、こちらも少なくとも榛名は雪山、子持山も軽アイゼンなどは必要になると思います。

🔹館山(新宿発4:58、館山着8:00)

房(ぼう)の大山はかなり低い山ですが一度行ってみたいところ。戦争の遺構などもあるそうですよ。

www.yamakei-online.com

登山口に近いバス停は、洲の崎線の坂田バス停(館山駅から約20分乗車)。

坂田バス停から往復で2時間半くらいで歩けるコースです。

www.jrbuskanto.co.jp

🔹石和温泉甲府(新宿発5:15、石和温泉着7:35、甲府着7:43)

石和温泉駅から歩ける大蔵経寺山。モデルコースでは4時間になっています(多分休憩時間込みだと思います)。高尾以西の甲府までの普通列車は朝なら30分に1本ぐらいあるので、始発で行かなくてもこのコースなら温泉もワイナリーも廻れそうです。

駅直結の観光案内所ではワインの試飲ができる駅なかワインサーバーがあったり、駅前には足湯もありますよ。

yamanashi-hiking100.jp

甲府駅から駅から歩ける愛宕山

yamanashi-hiking100.jp

湯村温泉近くで絶景が堪能できる低山、八王子山もありますし

yamanashi-hiking100.jp

バスを使えば昇仙峡にも行けますし

yamanashi-hiking100.jp

ちょっと長いコースですが羅漢寺山もいいですよ。(ただしちょっと標高高めなので、今の時期は凍結注意です)

yamanashi-hiking100.jp

片道2640円(往復5280円)のエリア

往復で5280円のコースを2回いけばほぼほぼ元がとれそう。残り5日で私なら実家(片道1000円程度)に行けば十分かな、と思います(もっと乗れたらいいのですが)

🔹那須塩原(新宿発4:44、那須塩原着7:43)

那須岳はありますが、今の時期は雪山。強風で有名な那須岳、私のスキルではちょっと歩ける自信はありません(汗)。行くならカフェ巡りか温泉かな。

🔹由比(新宿発4:43、由比着7:40)

熱海の少し先の由比駅から歩ける浜石岳。駅から往復で6時間程度とちょっと長めのルートです。8時に歩き始められたらお昼休憩含めても午後3時には下りられそうですが、私にはちょっとハードルが高そう。バス便があればいいんですけどね。 

hellonavi.jp

🔹日立(新宿発4:44、十王着7:33)

気になっているけど未だにいけていない日立アルプス、気になっています。日立アルプスをフルで歩くのは少し長い(約30km、歩行時間8時間半)ですが、十王駅からの石尊山なら往復3時間くらい。下山後に観光も楽しめそうです。

www.kankou-hitachi.jp

日立市ふるさと納税、さすがといいますか家電が充実しています)

 

今回は、北海道・東日本パスの7日間の有効期間内に2〜3日山に行く想定で、新宿を起点にして往復4〜5千円のハイキングコースを調べました(実は半分くらいは行ったことがあります)。

この冬は北海道・東日本パスを使って、これらのコースなどを組み合わせた山歩きができたらと思います(結果も報告できるといいなと思います)。少しでも皆様のご参考になれば幸いです。

また、今回ご紹介のエリアよりもう少し遠くまで行ければ2回程度でも十分な気がしていますので、いずれ、もう少し遠いハイキングコースも探してみたいと思います。

 

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歴史に想いを馳せて絹の道:初心者の関東近郊半日ハイキング

幕末から明治以降、八王子を中心とした東京の多摩地区では養蚕で栄えて生糸の製造が盛んでした。生糸を輸出するため、八王子から港のある横浜までをつなぐために整備された道が「絹の道」、一部分ですが、当時の姿を残しています。歴史のロマンを感じながら歩けるルートです。

私がいつも歩くときは多摩境駅から八王子みなみ野駅までのことが多いです。でもこれだとちょっと長すぎるので「多摩ハイク」に掲載されている、多摩境駅から大塚山にある道了堂までをご紹介します。

「多摩ハイク」のルートとは少し異なりますが、以下の地図のように歩きました。多摩ハイクで通っていた多摩境駅近くの「片所谷戸」はベンチなどもあり、動植物の楽園らしく、気になります。次歩くときは立ち寄りたいです。

今回のルートはコンビニなどがほとんどないので、おやつやお昼ご飯は事前に準備しておいたほうがいいですよ。多摩境駅前にコンビニなどはあります。

今回は京王線多摩境駅から。まずは小山内裏公園を目指します。

公園に入ったら、尾根緑道を西に向かって歩き鑓水(やりみず)方面に。尾根緑道はかつて戦車道路と言われ、元々は第二次世界大戦で陸軍が戦車をテストするために作られた道路だったそうです。

今回は西の方にある、鑓水小山口に向かいます。

小山内裏公園では予約をすればバーベキューもできるみたいです。舗装路歩きですが時折丹沢方面の展望も。

ウッドチップの敷かれた道は足に優しいです。

公園を出たらしばらく歩行者専用道を行きます。道の上にも「絹の道」のタイルが。

歩行者専用道は安心して歩けます。

しばらく歩くと左手に茅葺き屋根の住居が見えます。この小泉家住宅は明治時代の再建ですが、母屋だけではなく土蔵、納屋、堆肥小屋などを含めて東京都の文化財に指定されています。

八王子でも江戸時代より栄えていたのは宿場町のあった甲州街道沿いですが、この鑓水地区はそこからかなり離れています。横浜開港以降の生糸輸出量が増えるに従い、八王子だけでなく群馬や長野などからの生糸を横浜へ運ぶための中継基地であったこの地が栄え、「鑓水商人」が生まれたそうです。

もっとも賑わっていたときは洋館などもあったそうですが、今ではのどかな里山の景観が広がる鑓水地区。栄えていた当時に近い景色を見ることができる貴重な文化財が小泉家住宅なのかな、と思うと感慨深いです。ただ、今でも住居としてお使いのため、中を見ることはできません。外からそっとみてくださいね。

さらに進むと嫁入橋。(リンク先はpdfです)

渡ったら左に。しばらく川沿いに進みます。すると「八王子道」の古い道標が。

説明のところを拡大してみました。もともとここにあったわけではなく、移築されたようです。

御殿橋に着いたら右に曲がります。車はそれなりに通るのですが、歩道があるわけではないのでちょっと注意して歩きます。

少し進むと風情のある門が。鑓水商人である八木下要右衛門(やぎしたようえもん)の屋敷跡に建てられた絹の道資料館です

絹の道資料館は入館無料。トイレがお借りできます。ここで絹の道に関する展示を見たり休憩したり。ベンチやテーブルもあるので、おやつや昼食にしてもいいと思いますが、団体さんがきているときはちょっと難しいかも。

このエリアも日本遺産なんですね。

るるぶ日本遺産 (るるぶ情報版)

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さらに進むと分岐が。道標に従い右に進みます。いよいよ絹の道。

八王子市の史跡ですよ。

雰囲気のある道。にぎわっていた頃は雰囲気も違ったのかもしれません。絹の道が生糸輸送で使われていたのは実はさほど長くなかったそう。明治41年に鉄道(今の横浜線)ができてからは、生糸の輸送は主に鉄道になったそうです。

この階段を登ると

文化財道了堂跡です。鑓水商人が浅草花川戸(はなかわど)から道了尊を勧請して建立されたそうですが、今は建物は残っていません。

先ほどの階段を登らずに左に行けば

展望の開けたところに出ます。ここから片倉駅八王子みなみ野駅まで歩いて行けますが、少し遠いです。ガッツがあれば、ぜひ。

もう疲れたな、と思ったときは、道了堂跡近くの2つのバス停から駅まで行けます。

北野台三丁目のバス停から京王線北野駅に行けますが、本数は1時間に1本程度。

ちょっと先の坂上バス停からなら20分に1本に増えますよ。

 

 ✳︎ コース内のスポットなど ✳︎ ・所要時間:2時間程度(休憩時間含まず)
・トイレ:駅と小山内裏公園、絹の道資料館
・コンビニ:多摩境駅

 

 

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X(旧Twitter)のアカウント、作ってみました

と言いましても、実は会社のSNSを担当していることもあり、すでにXのアカウントはいくつか運用しているのです。

このブログのために新たにアカウントを立ち上げましたよ。

山歩きに行った時など、ブログに上げる前にちょっとした写真などお見せできたらいいな、と思って。

あ、会社の愚痴を言う裏垢にはならないように頑張ります汗

実はアカウントは先週作ったのですが、ツリーにはてなブログの記事へのURLを貼ったらいきなりアカウントが凍結されてしまって…なんども認証してもダメで、昨日ようやく承認され、凍結解除に! ちょうど先週は凍結祭りだったようで、ついてないです(涙

Xで紅葉写真をアップしたら、「あなたこう言うの好きでしょ」と言わんばかりに紅葉のポストばかりが流れてくるようになったんですが、改めて見ると皆さん本当にきれいな紅葉写真ばかり。眼福眼福。

おばちゃんの貧相な写真は見劣りしちゃうけど、でも写真の腕も上げられるよう、頑張ります!

赤城自然園の別カット。青空だと写真のきれいさ5割増になる気がします

実は一眼のデジタルカメラオリンパスのミラーレスを1つだけつかっています。多分10年近く前に購入したもので古いですが、ちっちゃくて軽いわりに写りも良いので山歩きで持ち歩いてもストレスにならないのが良いです。この子を相棒に富士山にも、栗駒山にも、仙丈ケ岳にも、草津白根山などなど、行った山の思い出は数知れず。最近はついスマホで済ませてしまうけど、ブログを始めたこともあり、また一眼を持ち歩こうかな、と思っています。写真撮影をカメラですれば、スマホの電池消費も抑えられますからね。

下のリンクの型番は同じだけど、黒いボディです。

実は機能をよく知らず、使いこなせていないところも多い気もしますが…

ブログと相性のいいSNSはもしかしたらインスタの方かしら、なんて悩みもありつつ、ひとまずXで発信していければと思います!よろしくお願いします。

 

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紅葉散歩で小田急永山駅から多摩センター駅まで:初心者の関東近郊半日ハイキング

以前ご紹介した栗平丘陵と同様、今回も小田急沿線自然ふれあい歩道(今は終了)のチラシで知ったルートです。

kumamori-hike.com

先日歩いたらそろそろ紅葉がきれいそうな道が多かったので、記事にしてみます。実は今、ちょっと体力が落ちているのですが、そんな時でも気軽に歩けます。疲れたらバスで駅まで戻ればいいですし。舗装路多めのルートなので、運動靴で大丈夫ですよ。

スタートはは小田急永山駅京王線が利用しやすいなら京王永山駅でも。場所はほぼ同じです。

駅を出たら左に曲がり、「グリナード永山」という商業施設の右にある階段を登り、さらに多摩市の図書館が入る施設の下を通る道をまっすぐ行くと永山北公園があります。

永山北公園入り口のマップに今回のルート(途中まで)が記載されています。

今回はこんなルートで歩きました。ほとんど舗装路歩きでいくつもの公園を通るため、トイレなども安心です。コンビニは見つけられませんでしたが、途中スーパーがありましたよ。

永山北公園を抜けたらこのような道を行きます。右側は学校です。

左側にはかつて永山東小学校があったそうです。奥に紅葉した木々も見えます。

ここは左に。

橋を渡ります。電線がちょっと…ではありますが紅葉はきれい。

この左側が永山南公園。トイレと自販機があります。この時トイレをお借りしましたが、紙はありませんでした(笑)。やむなくティッシュで難を逃れました。

奥の方(青い屋根?が見えるところ)に商店街がありそうです。行ってみます。

シャッター商店街化している気もしますが、がんばって営業しているお店も。右奥に見えるグルメシティダイエー)の右の道を行きます。

まっすぐ進むと道標も。そういえば、最初の地図に赤線でルートが記載されていました。

さらに進むと紅葉がきれいな道。ベンチもあります

みどり橋を渡ったら左に行きます。今回は小田急自然ふれあい歩道のルートを取っているので、諏訪永山ふれあいの道とは異なりますが、瓜生緑地に行かない、もしくは早く多摩センター駅に行きたいなら、まっすぐ進んじゃっても大丈夫です。

しばらく道なりに。ススキがいい感じ。右側には小学校があります。

ここは右に。また橋を渡ります。多摩ニュータウン内のルート、メゾネットなどのおしゃれなお宅を見ながら歩くのも楽しいです。

橋から街路樹の黄葉。先に見える緑地は瓜生緑地かな。

ささやき橋を渡ってからさらに

瓜生見返り橋を渡るのですが

渡り切らずに右側の階段から下ると

瓜生緑地の入り口。

まっすぐ進みます。あずまやもあります。

一旦車道を横切るのですが、横断歩道が鎌倉街道寄りなのでちょっと遠回りに。(現地の地図に紫の線で今回のルートを記しました)

しばらく行くと階段が。登ったら道なりにすすみ

ここは左に行くと

さんかく橋を渡って左に行きます。

道なりに進むと貝取北公園。

ここは左に。

ぶれちゃいました

ここは右に。

橋を渡ったら右に

ここは左に曲がり進めば

貝取山緑地に入ります。

入り口です。

途中、ちょっと展望の良いところも

山道っぽいところも少しだけ。

少しくだっています。

振り返って。貝取山緑地はここまで。

橋を渡り

右側の階段を下ります。街路樹の紅葉も進んでいます。

広い道に出たら右に。コモディイイダ(スーパー)に立ち寄りもできますよ。

橋を渡り

ここも右に

ひたすらまっすぐ進むと階段があります。その後しばらく階段を上ると豊ヶ丘北公園に。

紅葉はもう少し先でしょうか。

豊ヶ丘北公園を出たら右手の階段を降りて(小田急沿線自然ふれあい歩道ではこの辺で線路の反対側に出て、乞田川沿いに行くのですが、今回ルートをショートカットしています)

線路沿いに歩きます。手ブレが

川沿いの道に。桜の木が植樹されているようにも見えますので、春もきれいだと思います。

道標が出てきました。左のほうにサンリオピューロランドが。まっすぐ進み、右に曲がれば多摩センター駅です。

私の歩くスピードでは今回のルートは2時間弱。ちょっと長いな、と思ったら瓜生緑地まで行かないとか、いろいろショートカットもできそう。今の私の体力でも散歩の気分で気軽に歩けるルートでした。

また、多摩ニュータウンは丘陵の地形を生かして開発したと何かで読んだことがありましたが、実際歩いてみると木々に団地が溶け込んでいて、こういうところに住めたら良いな、と思いました。私の会社からだと通勤はちょっと大変そうですが。

重松清さんは、多摩ニュータウンが舞台の小説を書かれていますね。

 

今回、住宅地など分岐が多かったので説明の写真が多くなりました。あまりきれいな写真ではありませんが、ご参考になれば幸いです。

 

今回歩いたルートとはちょっと違いますが、多摩市のHPにもウォーキングマップがありますよ。

www.city.tama.lg.jp

 ✳︎ コース内のスポットなど ✳︎ ・所要時間:2時間程度(休憩時間含まず)
・トイレ:駅と公園
・スーパーやコンビニ:基本的に各駅前、途中コモディイイダ(写真参照)
サンリオピューロランド多摩センター駅から徒歩10分

 

 

 

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高尾山帰りに八王子いちょう祭りはどうですか?

今日から東京の八王子で「八王子いちょう祭り」が開催されています。

www.ichou-festa.org

西八王子駅から高尾駅までの甲州街道沿いで行われ、いちょう並木の黄葉を楽しめる(でも今年はどうかな?)イベント。今年(2024年)は11月16〜17日に開催です。

ちょっと古い写真です

イベント会場や沿道のお店・企業などで飲食物や自社製品などを販売していますので、それを見たり買ったり食べたりしながら歩くのが楽しくて、ほぼ毎年行っています。

 

また、イベント会場では近隣や八王子にゆかりのある市町村などからの出店などもあるのも楽しいです。高尾山帰りに山梨の一升瓶ワインを買って帰ったことも。

kumamori-hike.com

リュックに入りきらなかった一升瓶、頭が顔を出していましたが(笑)。この時買ったのは蒼龍ではありませんでしたが、蒼龍も好きなワイナリーです。アマゾンで買えば大きい瓶を背負わなくてもいいんですが、その時は背負って帰りたかったのですよ…。

八王子いちょう祭りといえば関所オリエンテーリング。手形を購入して会期内に設けられた関所をめぐります。焼印を集めて福引ができたり景品がもらえますよ。

www.ichou-festa.org

関所オリエンテーリングの西端は小仏の関所跡。かつて甲州街道に本当に関所があった場所で、現在は史跡になっています。高尾山に登ってからオリエンテーリングにチャレンジするなら、蛇滝(じゃたき)方面に降りれば小仏の関所跡まで少し近いかもしれません。

体力や技量に自信がなければ、高尾山は歩かずに小仏の関所までバスで行っても。小仏の関所跡から西八王子駅まで歩いてもそこそこ距離がありますので、いい運動になりそうです。小仏行き(小仏バス停からの場合は高尾駅行き)バスなら「駒木野」バス停の目の前です。

小仏関所跡は小さめの公園のようになっていて、会期中は近隣町内会の方による焼き鳥やビールなどの屋台も出ています。いちょう祭りではこのように地元の方により運営されている会場がいくつもあり、全部回ったらあっという間に1日すぎてしまいます。でも駅周辺など、行ける範囲でも楽しいですよ。

上記のリンクに地図もあります。

 

今週末の天気はイマイチなものの、雨は多分降らなさそう(願望も込み)なので、今年も楽しめたらいいなと思います。

 

 

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高尾山こそ油断禁物:安全な山歩きのために気をつけていること

東京から登りやすくてたくさんの人が訪れる高尾山、先日、日本一遭難者が多い山とのニュースもありました。高尾山は確かに行きやすく初心者向けの山ですが、アラ還はそんな山でも遭難のリスクは高まります。今回は高尾山を例に、身近な山を歩く時に気をつけたいことを、自分の安全登山のためにもまとめてみたいと思います。

diamond.jp

アラ還は遭難のリスクが爆上がり

ちょっと古い情報なのですが、林野庁の報告書では、高尾山で遭難する人のうち、なんと約70%が50歳代以上とのことです。利用者も50歳代以上が約40%と多いものの、遭難率は確実に上がっています。

また、遭難の要因の6割は転倒。歳をとると足腰も弱り転びやすくなりますよね。山での転倒は骨折や滑落などより深刻な遭難につながりますし、そろそろ骨粗鬆症が気になるお年頃のアラ還女子としては極力避けたいところです。

また、これも情報が古いのですが2017年には遭難で5名の方が高尾山系(高尾山だけでなく陣場山の方まで含まれるようです)でお亡くなりになっています。記事のリンクでは高尾山への6号路での滑落による死亡事故もあったようで、本当に気をつけないといけないと感じます。

遭難しないための歩き方

では転んだり滑ったりしないように歩くにはどうしたら良いか、ですが実はそれだけで1冊の本になってしまうくらい大事なこと。私はこの本で勉強しました。

私が歩く時、特に気をつけていることは、

・足の裏全体を地面につけるように歩くこと。

「フラットフッティング」と言うそうです。足全体を地面につければ靴底の摩擦力が大きくなるので、滑りにくくなるらしいのです。

・静かにゆっくり、歩幅は小さく歩くこと。

静かに歩けば滑ったり転んだりしにくくなり、万が一の時も被害が最小限で済みます。免許のある方ならご存知と思いますが、自動車のスピードが遅いほど止まる距離が短くなると、教習所で習ったと思います。それと同じ理由で、ゆっくり行動なら滑っても短い距離ですみ、リカバリーも容易です。

・歩くスピードはなるべくゆっくりで。

また、ゆっくり歩く方ことで体への負担も小さくなり疲れにくくなります。岩崎元郎さんの本によれば、歩幅は自分の靴の長さが目安だそうです。ちょっと遅そうな気もしますが、山はそれくらいでいいのかもしれません。

 以前友人と山歩きをした時のことですが、後ろから人が来ているからなどの理由で登りで頑張ってしまい、その結果、疲労や膝の痛みで下山が難しくなったことがあります。そのときはロープウェイやケーブルカーで無事下山できたものの、ロープウェイなどがなければ遭難になっていたのかな、と後で思います。私ももっと強く、ゆっくり歩くようにいえばよかったな、と反省しています。

・体は地面に垂直になるよう意識することで、斜めより滑りにくくなるそうで、気をつけるようにしています。

・高尾山といえどもできるだけ登山靴など滑りにくい靴を履くようにしています。地面が乾いていそうなときはローカットシューズの場合も多いのですが、特に雨のあとなど滑りやすいときは、足首を守ってくれる靴を選んでいます。

キャラバンは私の幅広の足に一番合うシューズ。この色違いを履いています。ゴアテックス素材なのに比較的お安いのもありがたいです。

・状況によってストックも

実はストック使いがあまり得意でない私。今まで装備はしていても使ったことはあまりなかったのです。今では膝のこともありなるべく、特に下山時には使うようになりました。アラ還は頼れる装備はなるべく使ったほうが良いと実感しています。

私は少し古いモンベルアルパインポールを使用しています。もう少し軽いものに買い換えたいなと思っても、修理代金が比較的安いので長持ちしちゃっています(笑)

高尾山でも危ない場所、危ない時

ところで、高尾山が日本一遭難の多い要因として、来る人が多いことと、ケーブルカーなどで気軽に来れるので楽な山というイメージもあるのかな、と思います。

多分、ケーブルカーやリフトでしか来たことのない方にとって、高尾山はこう見えているのではないかと思います。舗装路で広くて歩きやすい、公園のような山。確かに鎖場や岩場など危ないところはありません。

でも、ちょっとルートを外れれば普通に登山道ですから、山腹を巻くように設けられた道(トラバースと言います)は谷側に落ちれば滑落、遭難になってしまいます。

 

下の写真は日影バス停から高尾山に行った時のルートです(ちょっと古いので修復されているかもしれません)。ふもと側の登山口には通行止めの表示はなく、うっかりここまで来ちゃいましたが、谷側が崩落していて道幅が狭く、歩いていてヒヤヒヤしました。その先にある4号路の合流地点にはロープでふさがれており、それを見たとき初めて歩いてはいけないルートだったことに気づきました。

人の多い1号路、4号路、稲荷山コースなどを歩くならこのような道に入ることはほぼないとはいえ、ちょっとした道迷いで不安定な道に入り込む危険性もあります。

また、雪の高尾山もきれいなのですが、特に4号路などの北側斜面は登山道が凍結している場合も。私の持っているハイキングの本には「雪の時は登山靴で」とは書いてありますが、アイゼンについては言及されていませんでした。雪の日に高尾山を歩く時、私は必ず軽アイゼンかチェーンスパイクを使用しています。少なくとも脚力の衰えてくるアラ還は、軽アイゼンやチェーンスパイクに頼ったほうが安全だと思うのです。

高尾山でいえば4号路や2号路、6号路などのトラバースでは、滑落に気をつけたいです。3号路もトラバースではありますが、車が通れるほどの道幅があり4号路や2号路よりは安全と思います。

高尾山とはいえ登山届は出しておきたい

高尾山が日本一遭難の多い山である以上、歩くには登山届(登山計画書)を出しておきたいところです。登山届とは、いつ、どの山を、どの予定で歩くのかを記したものです。

埼玉県警察のHPより

高尾山の場合、高尾駅北口や高尾山口駅改札近くに登山ポストがあります。

news.yahoo.co.jp

ネットで提出の場合、山と自然ネットワークコンパスが利用できます。ヤマレコ の有料会員であれば、ヤマレコ アプリで立てた計画からコンパスに提出もできます。

県によっては警察のHP経由で登山届を提出できるところもあります。以下は埼玉県の例です。

www.police.pref.saitama.lg.jp

コンパスは未対応の県もあるようなので、その場合は登山口の登山ポストやビジターセンター、最寄駅の交番などで提出できると思います。提出場所がわからない場合は郵送の提出も可能です。

登山届を出す時に大事なのは、登山ポストなどに提出するだけでなく、同じ内容を家族などと共有しておくことです。万が一の場合、発見が早くなり助かる可能性が高まります。中には遭難した時の個人特定のためにご自身でコピーを持ち歩いていらっしゃる方も。

若ければ勢いで歩けてしまう高尾山ですが、アラ還が同じことをしたら事故になりかねません(涙)。以前の記事でもご紹介したように、実際、遭難者の7割超が登山届なしとのデータもありますから、ジジババこそ登山計画はしっかり立てて、登山届の提出は忘れずにしたいものです。

地図か登山アプリは必須

高尾山は意外と道が入り組んでいて、人も多いので流れに乗ったら行きたいルートとは違うルートに入ってしまったなんてこともありがち。歩いている間はできるだけこまめに地図を見て、自分が今どこにいるか確認することが大事です。私は地図読みが苦手なので登山アプリを利用しています。「ジオグラフィカ 」「ヤマレコ 」「YAMAP」など、無料で使えるアプリはたくさんありますよ。安全のため、地図もアプリも見るときは必ず止まってから見てくださいね(歩きスマホダメ絶対!)。

geographica.biz

www.yamareco.com

yamap.com

「ヤマレコ 」「YAMAP」なら山歩きの行程を家族に伝えることができます(いずれもアプリの利用は無料)。

www.yamareco.com

help.yamap.com

 

また、万が一遭難した時に電波を出して発見してもらえる「ココヘリ」を利用すると安心です。(こちらは有料)

www.cocoheli.com

もちろん装備は登山前提で

高尾山とはいえ山ですから装備はしっかりと。急な雨に備えてレインスーツ、これは防寒着にもなりますので特にこれからの季節は忘れずに持参したいです。また、下山が少し遅くなった場合に備えてヘッドライトも。1号路は舗装路で油断しがちですが、霞台(ケーブルカーの高尾山駅)より下には街灯がないのでヘッドライトがないと真っ暗で歩くのが大変です。

高尾山は山頂や霞台には水道も通っていて、お茶屋さんなどでおやつも変えればお蕎麦も食べられるとはいえ、登山道の途中には売店も水道もありません。おやつや飲み物は必ず持参したいです。もちろん救急セットも。

詳しくは以下の記事も見ていただければと思います。

kumamori-hike.com

リフレッシュしたいとき、思い立ったらすぐ行ける高尾山は私にとってのホームマウンテンでもあります。そんないい山、遭難する人が少しでも減ってくれるといいなと思います。もちろん私も遭難しないよう安全登山を心がけていきます!

 

 

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